みなさんドルフィンスルーには自信がありますか？
千葉もやっとというか、久々に波が上がってきたんですが、セットで胸くらいの波でした。
会員さんと練習会をやっていたのですが、波が来る合間に新しい初心者サーファーの会員さんに
『波が来るのを待っている間を使ってドルフィンの練習もしておいてくださいね！』
と言ったんですが…
『もっと岸の方に行って実際にやる感じですか？』
と帰ってきました。
ドルフィンするのシュミレーションを忘れるな！
初心者サーファーの方だと、ドルフィンスルーというのは
実際に波が来ないとできないというイメージがあるかもですね。
でも、考えてみてください。
ドルフィンするというテクニックは、板を沈めて波の下を潜っていくわけです。
動作として２つあります。
１，板を潜らせる
２，波の中に潜る
シンプルにこの２つの動作なんですが、１番目の動作を波が無いところで、波待ちをしている暇があったら練習しようね。ということなんです。
サーフィン初心者の方で、
”初心者は板の浮力が無いと乗れない”
と言われて、浮力のある板に乗っている方は考えてみてください。
『浮力が有るから板は沈まない（沈めづらい）』
だからドルフィンはやらない
もしくはできなくても仕方ない
と思っていませんか？
これではいつまでたっても初心者サーファーから抜け出せません…
サーフィン上達に段階があることを知る
これは私が長年感じている事なんですが、
初心者の歴が長い方に限って、一度に多くのことをやろうとしています。
上達が早い方に限って、一度に一つのことをやって、それが出来たら次に進むように練習しています。
ですが、この一度に多くのことをやるということを目指してしまう理由があるんですけど。
それが
『初心者は浮力が無いと乗れない』
という一言だと私は思っています。
浮力が有れば練習しなくても乗れるよ
と言っているようなもんです。
確かにそれは理想なんですけど…
段階を追って練習する意味とは？
サーフィンをやっていく最初はそれでいいでしょう。
取り合えずサーフィンで何がやりたいかなど最初はわからないですし
とにかく乗れれば楽しい
ですが、その乗れるようになってから、ある程度サーフィンという目標的なイメージがついてきてから
先ほど書いたように、段階を追って練習することを忘れてしまい、一度に多くのことを求めるのが当たり前になってきてしまっているのだと思います。
ドルフィンスルーが出来るようになると乗れる？
そこで、私が長年何千人と見てきて分かるのは
ドルフィンスルーが出来るようになって
問題なくドルフィンスルー出来る波の大きさなら乗れる
というのがあります。
たとえば胸の波でドル居んスルーが出来れば、その胸の波は乗れるということですね。
肩頭でもドルフィンするが出来るようになれば、その波は乗れるようになってくるというわけです。
これは、恐らくですが、ドルフィンスルーが出来るようになってくると、波の中に入ることになります。
崩れる寸前の波だったり、崩れた瞬間の波だったり、崩れた後のスープだったり。
いろんな波の内部の構造を経験することとなります。
ちなみに、ドルフィンスルーの姿勢は下記の画像のようになりますが
この画像のようになっているということは
板だけが深部に行っていて、カラダは波の中を通るということです。
これが出来ると波のうねりのメカニズムが体で感じることが出来て
どのようにすれば波に乗るかのイメージがつきやすいんだと思います。
ですので、波にもっと乗りたいと思う初心者サーファーの方は
まずはドルフィンを練習しろ！
と言いたいですね。
危険回避にもなりますし、サーフィンの基本中の基本ですから。
でも板がダメね…
とそこで問題が出てきますね。
先ほど
１，板を沈める
２，波の中に潜る
と書いたのですが、順番からしても１番からやらないといけないのはドルフィンスルーが出来る人ならわかると思います。
車で言うと、エンジンをかけて走るというくらいの順番ですからね。
波の中に自分が潜ってから板を沈めるわけにはいきません。
ということは、まずは板を潜らせなければいけないのですが、そこで浮力を上げてしまった初心者には、その板をまず潜らせるということが至難の業となります。
VSCの初心者にお勧めの適性浮力表を見ていただけるとわかりますが、
この浮力で乗っていれば、確実にドルフィンスルーは出来るようになります。
ですがこれよりも大きくなってくると、サーフィン初心者には厳しい。
結果、
波が来て頑張って沖に出てきたけど、波一本でやられて戻されてまた沖に出ないといけない…
しかも波の中に潜れないので、波の構造自体もイメージがつかないから、波が来るとどうしていいかわからない…
いつまでたっても初心者から抜け出せないわけです。
ドルフィンスルーの練習の仕方
それがわかて板を変えられる方は、まずドルフィンを覚えるというだけの目的でもいいので、１週間でも２週間でも浮力が少ない板に乗って下記の練習をしてみてください。
浮力が下げられない方も、一応練習していくと良いですよ。
もう一度ドルフィンスルーの順番を書くと
１，板を沈める
２，波の中に潜る
これ忘れないでください。
そしてこの順番から考えて練習していきます。
板が潜ればドルフィンスルーは出来たも同然
この順番からして、まず１番の板が潜っていれば、そのあとは誰でも出来るのはわかると思います。
実際に波が来てしまいドルフィンスルーが出来ずに波に戻されて痛い目を見た方でも
『板さえ沈めば抜けられたのに…』
というのは想像がつくと思います。
ということは１番の板を沈める練習さえしておけばいいのです。
それが冒頭でも言ったように、波が無いところで板を沈める練習をしろということなんですね。
一度に多くのことを求める前に、まずは波が来る前の段階で、板だけを平水面で沈められるようになるということです。
この画像の様に
顔だけ出して、板を手をいっぱいに伸ばした状態で完全に沈めた状態を最低でも３０秒は維持して下さい。
できれば余裕で１分くらいできれば、頭くらいの波でも困らないと思います。
ですがこれは浮力が有ると極端に難しくなります。
まずは浮力の無い板で沈め方を覚えると良いです。
私はロングでもドルフィン出来ます。
ロングでひたすら沈める練習はしていないですが、板が沈んでいくメカニズムがわかっているので出来ます。
ロング上手い方は大体できると思いますが、それも短い板で出来るようになれば誰でもできるんです。
ということでまずは波が来ないところで、板を３０秒以上潜らせ続けられるように練習してみてください。
実際に波が来た時には数秒前に沈めて、タイミングを見て波の中に体ごと入っていきますが、先に板が沈んでいるのであとは波とのタイミングだけなので簡単にできるのがわかると思います。
波が来た時にタイミングに少しでも余裕を持つために、数十秒は潜らせられると余裕があるという話ですね。
初心者サーファーはドルフィン出来ないと危険！
ドルフィンスルーが出来ないと、堤防やテトラの方へ流されたときに、一本の波で岸の方向や波が向かう方向へ持っていかれる率が高まります。
上級者が沖に出るときについていったら大変な目に会った…
というかたも少なくないと思います。
良く堤防脇から出たほうが簡単だよ～
なんて言って、パドリング力のある方について行って、堤防の方へ引っ張られてしまい死ぬかと思った…
なんて体験をした方の話もよく聞きますね。
これだって、上級者の方はドルフィンが出来ないわけではないですが、ラクをするために堤防脇のカレントを使うんですが、
ドルフィンが出来る方がラクをしてカレントを使うのと
ドルフィンが出来ないから沖に出るのにカレントを使うのは
全く別の問題です。
ドルフィン出来ないと乗れないのと一緒で、ドルフィンが出来るくらいの方だと流れや波の構造がある程度理解できるので、どの辺に来た時どうすればいいかというのはほんの少しでも早くわかります。
流されて堤防の方へ引っ張られているときに波が来ても、ドルフィンするでかわせるので堤防などに近づいてしまうリスクも少ないです。
ですが出来ないとなると…
恐ろしいですね…
私たちでも、沖に出るのにドルフィン禁止となるとどれだけ労力が要るのか…
ですから、あまりサイズがあるときには浮力の板は面倒くさいから使わないんですね。
とまあ話は長くなりましたが、ドルフィンスルーの必要性に気付いて、
まずは波が無いところで板を沈める練習をする価値があると言うこと自体がわかっていただけたでしょうか？
ぜひ今週末の海から、波が無いときに板を沈める練習を始めてください。
ただし、板を飛ばしたときに人に当たる距離感をかんがえてやってくださいね。
バランスが取れず耐えきれなくて板が隣の人に飛んでしまいぶつけてしまったなんてことの無いように！
ドルフィンスルーのメカニズムと練習方法を解説
↑こちらでもドルフィンスルーのメカニズムは解説しています。
もっと早く初心者サーファーを抜け出したい？
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