ここ最近怪我の話をよく聞きます。

  • フィンで脚を切った
  • ボードがおでこに当たり4針縫った
  • 地面に腕をついて脱臼した

怪我もそうですが、他のサーファーとぶつかってしまい、板が壊れたとか、まだまだ出てきます。

初心者サーファーの方は『早く乗れるようになりたい!』と思う気持ちはわかりますが、今日は一歩下がってケガについて考えてみましょう。

 

サーフィンで死んでしまうこともある

結構サーフィンって危ないんですよ。

私も体中怪我をして、縫ったというだけでも15か所はあります。

骨折、脱臼、じん帯損傷、打撲、クラゲ(怪我ではないですが)など数知れず…

ノーズが目に刺さったこともあります。

その時は、水面から顔出したら目の前にノーズがあったと思ったら一瞬で目の前が真っ暗になりました。

何が起こったのか、数秒後激しい痛みで何が起こったのかはわかりましたが、幸い失明は免れましたが、2週間ほどまぶた近辺が腫れて、眼科に行っても見てもらうことすらできませんでした。

目も開かないので、失明しているのかどうかもわからず、やっと目があいたときに外が見えたのはほっとした思い出があります。

そのほかにも台風の時に一人で入って、リーシュが切れて300分以上も泳いで死にかけたことも…

サーフィンは一歩間違うと死んでしまうこともあります。

それも、おもいもよらないところでそういった事故にあうこともあるでしょう。

今回はそんな思いをしたくない方のために、初心者サーファーがやってはいけないこと、気を付けることを書いていきたいと思います。

 

初心者サーファーが気を付けたい危険なシチュエーション

そこで初心者サーファーが気を付けたいシチュエーションベスト5を紹介します。

  1. 台風や荒れている海に無理して入る
  2. 極端に混雑しているポイント
  3. 流れがあるような地形のポイントに入る
  4. お酒を飲んで入る
  5. 無理して乗ろうとする

この5つは気を付けてほしいと思います。

すでに、だいたいの想像はつくと思いますが、順番に解説していきましょう。

台風や荒れている海に無理して入る

これは初心者の方は、自覚していない場合も多いですね。

その多くは、波のサイズがわからないということもあると思います。

海に来たけど、みんな入っているからとか、乗っている人がいるからなんとなく行けそうとか考えてしまうのかもしれません。

私がレッスンをしている千葉の一宮町近辺でも、年に数回流されて救助されたという話を聞きますし、毎年のように千葉県でも死亡者がでています。

流された方の話を直接聞いたこともあるのですが、まさか自分が流されると思っていなかった、みんな入っていたし…なんて方も。

台風が来ているのはさすがに分かると思いますが、サイズ的に頭とか肩くらいでも、テトラポットがあるようなところでは必ずと言っていいほど流れが発生するので、特に堤防わきなどは注意が必要ですね。

見た目は悪くなくても、入る前によく見るとか、波情報でサイズを確認するとか、恥ずかしがらずに近くのサーファーに初心者が入ってもだいっ上部かどうかは聞いてから入るなどしてみるといいかもしれません。

できればスクールなどに入っていれば、練習が出来るかなどはコーチに聞けばわかるので、命を守るためにも初心者の方は教わって上達して行くというのは必要かもしれません。

台風は特に気を付けたほうが良いです。

私が運営しているVSCでは、台風が来ているからと言って初心者は海に行かないように伝えています。特に初心者の方は面白半分、台風が来たら海に行って見てみたいという今日もあると思いますが、これが海に行ってしまうと、せっかく来たんだからどこかで入りたいと気分が変わってしまうんですよ。

なので、その前から海に行かずに陸トレに変えるとか、先にやっておきたい用事を済ますなどという行動をお勧めしています。

台風ではなくても荒れる日というのは、波情報やウインディなどを見るとわかるので、日々そういった情報をチェックして、情報の得かたに慣れておくのが良いと思います。

 

極端に混んでいるポイント

夏になるとこれが危ないんです。

千葉でも太東というポイントや、湘南の鵠沼、和歌山磯ノ浦など混雑で有名なポイントはありますね。

ライブなど見れるので見ていると、『え?今の大丈夫か?』みたいなクラッシュもライブでよく見ますね。

あまりにも混んでいるポイントは、ぶつけても、ぶつけられても”それを覚悟で行く”くらいの気持ちが必要ですね。

ちなみに私は、人が多いところが根本的に嫌いなので、特にサーフィンの混んでいるポイントには入りません。

混んでいるところは、まず練習になりませんし、危ないのでそこまで危険を冒してサーフィンをするメリットが無いからです。

とはいえ週末しか海に入れない方はしかたないでしょう。だとしたら同じポイントでも、ちょっと歩いて、人の比較的少ないところでも、どんな練習が出来るかなど想定して、出来るようならそちらに入るようにした方が良いです。

意外と空いていても、波数は少なくても来ると乗れる波だったりして楽しかったりしますね。

VSCでは初心者の方は”素振り”という練習法があるので、喜んで端っこの波が割れないポイントで練習している方も多いですよ。

そうしておくと、いざいい波で空いているときに入れる場合はいっぱい乗れるようになるし、危険を冒さずにしっかり練習をして上達できると、皆さんン素振りを楽しんでいます。とはいえ一人で練習するのも心細いですけどね。同じサーフィン初心者のともだちなどを誘って素振りをやってみてくださいね。

そうすると、わざわざ混んでいるポイントで入らなくてもサーフィンは楽しめるとわかっていただけると思います。

【混雑している】というのはどこで判断するか?ですが、

超混雑=隣の人に手が届いちゃうくらい

混雑=半径10m以内に5人は波待ちしているくらい

と考えておくといいと思います。

ポイントにもよるのですが、ポイントブレイクの場合は10m以内に5人いても、それ以外に居なければ空いているとなると思いますので、その辺はポイントの状態に合わせて考えてみてください。

 

混んでいると何が危ないのか?

混んでいると、初心者サーファーの方は

  • 人が乗ってきても避けられない
  • 乗ったときに人を避けられない
  • 前乗りしてしまうなどの意図しないルール違反も犯しやすい

などといった理由があります。

とにかく接触事故になりやすいのと、混んでいるとどうしても乗れなくなります。そうすると乗れないときにやっと乗れる波が来たとムキになって無理に乗ろうとして怪我をするというシチュエーションにも陥りやすいので注意です。

 

流れがあるようなポイントに入る

これ比較的盲点だと思います。

たとえばサイズ自体は胸とか比較的落ち着いているのに、流されて救助されたなんて話も聞きますし、たまたまリーシュが切れてしまい泳いで帰れなくなるなどといったトラブルも考えられます。

まず流れが発生しやすいところは、障害物のある場所です。

海というのは全体的には常に流れがあるもので、流れないといってもそれは多少漕げば戻れるというくらいで、全く流れない海は無いと思ってください。

その海全体が流れているのに、防波堤やテトラポットなど障害物があると、その周りでは流速が早くなります。

そしてその流速が沖に出て、その流れが堤防やテトラポットの方に巻き込むような形で(図参照)流れていると超危険地帯となります。

それが意外と、中上級サーファーには全く問題なくても、初心者の方には回避できない流れだったりするのです。

よくあるのが、堤防わきから出ていくサーファーを見ますが、それはある程度パドリングが出来る方や、どうやって出るかのルートがわかっているサーファーは良いのですが、みんながそこから行くから、堤防わきの方が苦労せず出られると思って真似をしてしまい事故になるという事例が多いようです。

テトラや堤防があるポイントは、もし沖に流されてしまっても大丈夫という距離感をしっかり確保するよう意識しておくことも重要です。

とはいえ、障害物などが無くても、前日横からの風が強かったとか、潮の満ち引きが大きい”大潮”の時などは流れがある可能性もあるので十分注意しましょう!

この流れがある危険というのは、ケガというよりも命の危険が大きいので、甘く見ないほうが良いですね。

 

お酒を飲んで入る

もうこれは言うまでもないですね!笑

お酒は飲んだら無理をしない!

私も若いころはやってしまっていましたが、ここ10年はやっていません。

1R海に入った後バーベキューをやったり、駐車場近くの飲食店でつい飲んでしまった。

そもそも二日酔いで酒が抜けていない…

なんてこともあると思います。

お酒を飲んで入るのは、何が危険とか説明するまでもないでしょう。

更に回避方法としては、ただ単に飲まない、もしくは、入らないということしか言えません。

若いからと言って大丈夫ということもないので、出来ればお酒を飲んだら海は控えましょう!

 

無理に乗ろうとしない

これは初心者の方にはありがちです。

というよりは、ほとんどの方がやってしまう可能性があります。

波が来た来た!乗れる乗れる!

今度こそ!

と言って無理に突っ込んで怪我をすることはかなり多いと思います。

この場合、どこまでが安全で、どこからが危険という区分けは無いですし、有ったとしてもその時には忘れて夢中になってしまっていると思います。

ほとんどの方が、このパターンで怪我をする場合は、気づいたら怪我をしていたというパターンだと思います。

後から思い返してみればかなり無理をして乗ろうとしていたな…と反省することくらいしかないのかもしれませんが…

とはいえ予防することは出来ます。

それは、VSCで言うところの【素振り】という考え方で練習することです。

野球やゴルフの素振りと一緒ですが、海では実際に波が来た時に行います。(波が無いところでもできます)

 

素振りとは?

考え方としてはただ単に、波のキャッチのシュミレーションをするということです。

これが結構効くんです。

とはいえ初心者の方からすると、

『そんな、せっかく海に行って、なんでわざわざ波に乗らない練習をするの?』

っておもうかもしれませんが、これが意外と乗れちゃうんです。

簡単に説明すると、初心者サーファーは波を正確に選べないからです。

上級者や中級の方に素振りというと、かなり反論が出てきます。当然、乗れる波がわかっている方に素振りという考え方を言うと、乗れない波というのはわかりますから、乗れない波を追いかけるとほぼ乗れないというイメージが出てしまうようです。

ただ初心者の方にこれを言うと、陸上でのイメージでは単純に同じように乗れなくなるというイメージがあるのかもですが、実際に海に行くと、ピンポイントで乗れない波というのがわからず、結果的にいいポジションになることが多いんです。

どういうことかというと、初心者の方というのは、ある程度角度があるところでないと乗れないと思い込んでいて、角度があるということは斜面を滑り降りるというイメージからそうなるんだと思いますが【素振りで乗れないくらい厚い波】といっても上級者のそれとは違い、意外と乗れるくらいの厚い波をそう思っているとか、上級者の厚い波というのは逆に初心者にはうねりとも思えないくらいのうっすらとした水面の変化くらいにしかとらえられていない方も多いんです。

ということは、初心者の方の素振りの厚い波というのは、上級者で言ううねりからちょうどいいところだったりするんですが、それも毎回合うわけではないのでたまになのですが、それでも意外と乗れちゃうことが多々あるのと、そこで乗れちゃうと立つ余裕もあったりするのでいいライディングになってしまったりすることが多いですね。

これは初心者サーファーには意識しておきたいポイントですね。

そしてこれをやると、厚いところから乗れないつもりで追いかけるので、無理して突っ込むこともないですし、気づいたら巻かれているという状態にもなりづらくケガもしづらいということになります。

さらに上記でも説明した【混んでいるポイント】でやる必要もないので、混んでいるポイントの回避にもなりますし、波が無くてもうねりだけでもできるので、波が無いポイントで練習をしなければいけない初心者の方には最高の練習日和となります。

細かい素振りのやり方などは、サポートプランのTAP(テイクオフ安定化プログラム)にて覚えてほしいですが、普通に乗るつもりなく、うねりにパドリングを合わせるというつもりで漕ぐのを5本とかまとまった本数やってみてください。

はっきり言って、初心者サーファーにはデメリットのない練習なのでVSCでは超おすすめです。

無理に乗りに行くと危ない事例

今回は無理に乗り肉と危ない事例として、90SURFさんが動画を作ってくれました。

この動画の中で板が飛んでいる方も、一歩間違えば頭にボードが当たって大けがになっていますね。

本人はこれに気づいているのか頭は押さえて出てきていますが、まさかこんな勢いでボードが宙を舞っていたなんて思っても居ないでしょう。

お次はなぜか波には乗ったけど、のけぞって立てなかったのでしょうか?そのままノーズが水没して、背骨が危うく折れるような姿勢で転んでしまっています。

これ50歳の私だったら間違いなく背骨折れていますね…

体が柔らかかったのか回避していますが、これも初心者の波が小さい浅瀬なら、この後頭から行って、首の骨が…何てこともある可能性がある危険な状態です。

このように初心者の方は客観的に自分の動きを見ることは少ないと思いますが、大けがすれすれだったということ主多々あると思います。

無理をするのは上手くなってからでも十分できますので、初心者のうちは安全第一でサーフィンを行っていただきたいと思います。

https://youtu.be/G643vHnyFt0

これから始める方はサーフィンレッスン必須!

つい先日、サーフショップのオーナーさんンと話をしていたのですが、やはり事故が多いということで、これから始めるなら”絶対体験レッスンから”ということをおっしゃっていました。

私も先日”サーフィンの始め方”という動画を出しましたが、これから始める方は最初数回はレッスンを受けていただいたほうが良いと思います。

そして出来れば急に板を買ってしまうのではなく、数回はレッスン付属のレンタルボードでいいので、教えてもらって練習して、方向性が見えてきたら板を買うという形で頑張っていけば良いと思います。

そのオーナーさんも、『うちは無理に板は売りません!というか板を買いたいといっても売らない場合もある!』なんて言ってました。

自分で練習ができるようになってからでも板を買うのは遅くない!とおっしゃっていました。

私もその意見には同感で、板を買うのはいつでもできるし、やりたい板、ほしい板はレッスンで見えてくると思います。

これから始める方や、始めて見たけど方向性がわからないというかはぜひ一度レッスンを受けてみてくださいね。

私がおすすめするのは、千葉の東浪見というオリンピック会場の近くシークエンスストアの”Maka.Cサーフィンスクール”さんです。

マカシーサーフィンスクール★MAKA.C

↑これから始めたい方はぜひ

マカシーさんでは5回コースなどあるので、コースで受講するのがおすすめです。

海のルールやマナーなどもしっかり教えてくれるので、自分で練習を始めても安心してサーフィンが出来ると思いますし、無用な怪我やトラブルに巻き込まれることも激減すると思います。

まとめ

どうでしたか?

このように海で初心者サーファーが怪我のリスクを減らし、楽しくサーフィンする方法はイメージしていただけましたでしょうか?

とにかく無理をしないということが、今後楽しくサーフィンを上達して行くために重要ですので海に行く際は意識してみてください。

初心者の方は、意識はなくても”無理しがちだ”ということだけは頭に入れておきましょう。

回避できるリスクは回避することも、サーフィンを上達するためのひけつの一つなので覚えておきましょう!

  1. 台風や荒れている海に無理して入る
  2. 極端に混雑しているポイント
  3. 流れがあるような地形のポイントに入る
  4. お酒を飲んで入る
  5. 無理して乗ろうとする

細かくはもっといっぱいありますが、まずは上記の5つだけでも覚えておいてくださいね。

 

VSC-TVではこういったルールやマナーも動画で学べます。

アプリをインストールすると、自分だけのオリジナルレッスンメニューなど作れますよ!

アプリはコチラから→VSC-TV

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