サーフィンにはルールやマナーというのがあります。

それには、初心者だろうと上級者だろうと、海でサーフィンする以上守らなければいけない”ルール”と、気を付けたい”マナー”というものに分かれていきます。

サーフィンのルールとは?

まず、サーフィンのルールとはという前に、ルールというもの自体を考えていきましょう。

辞書でルールと調べてみると

『規則』 『規定』 『決まり』

という言葉で表されていますね。

この言葉の通り、ルールとはその分野やその行動範囲において誰もが守るべき”規則”という風にとらえるといいです。

 

なので、このルールに関しては、初心者だろうとプロだろうと守らなければいけない決まりとなるということです。

サーフィンのルールでいえば、

【前乗り】(ドロップインなどとも言いますね)

というのが一番のルールだと思います。

当然、サーフィンする以上どんなレベルの方であれ、前乗りすることはだめということになります。

学校の決まりや、会社の規則で決まっているということをやってはいけないのと同じです。

 

サーフィンのマナーとは?

それではマナーとは何でしょうか?

Wikipediaによると

”マナー(英語manner)とは、人と人との関わりで当然その場面でしかるべきとされる行儀・作法のことを指す[1][2]。これは自分一人のとき、他に見ている人が誰も居ない場合でもそれを守ることが望ましい価値観である[注 1]。”

ということです。

 

ルールまではいかないけど、その場やその範囲においてとるべき行動という感じですかね。

サーフィンでいえば、ルールではないけど海の中で守ることが望ましい行動ということでしょうか。

 

サーフィンというのは海で行うものなので、このマナーについては陸で考える分にはわかると思いますが、実際に海の中でそういう行動がとれるかどうかというのはなかなか難しい面もありますね。

 

サーフィンをやるうえで守るべきルールとマナーとは?

まずはルールとマナーという定義がわかった状態で、サーフィンをする上で守るべきものというのを考えてみましょう。

 

まずルールはわかりやすいので、とにかく人乗っている波の前で乗らない(ショルダー側、乗っているサーファーよりも進行方向側から乗らない)ように心がけてください。

とはいえ、それこそ陸で考えるとわざわざ誰もが『前乗りしてやる!』なんて思う方はいないと思うのですが、海に行くと『気づいたら乗ってしまっていた』なんて経験もあるかと思います。

故意ではないにしても、その場合は素直に謝りましょう。

 

怪我をするリスクもある

とはいえ、やってしまったら誤ればいいでしょ?という軽い考えではだめです。

【何のためのルールか?】というのも考えるといいです。

例えば”交通ルール”(道路交通法など)は何のためにある?って考えてみるといいですね。

簡単に言えば、安全に移動するために必要なルールということでしょう。

 

これをサーフィンに置き換えると、安全にサーフィンするために必要なルールとなります。

安全にサーフィンをするために決められたことなので、

『もし前乗りしちゃっても誤れば大丈夫でしょう』なんて気持ちでは危ないです。

 

本来”前乗り”というルール違反は、重大な過失にあたります。

交通ルールで言うと【信号無視】と同じ部類だと思います。

『見ていなかった』では済まされない問題です。

 

そう、車だと信号無視して突っ込めば、怪我をすることもあるし、下手したら死んでしまうこともあります。

『サーフィンは違う』と思うかもですが同じことです。

 

当然、前のりしたことによって、本来優先権のあるサーファーが転んでしまったり、ぶつかったりして怪我をしたり命の危険にまで及ぶことも考えられます。

そうなると、ただ単に『ごめんね~』では済まされません。

 

サーフィンの一番守らなければいけないルールとして、前乗りというのは、波に乗ることを前提として海に入る以上必ず守らなければいけないですし、

守れるように気を付けてサーフィンする義務

があるルールだと思います。

 

サーフィン中に守るべきマナーとは?

次はマナーについて考えてみましょう。

サーフィンではルールも大事ですが、マナーというのを意識する必要があると思います。

マナーの定義は先に書きましたが、このマナーというのは上級者同士で海に入っていると

ほぼ守られている状態

というのは間違いありません。

なぜ、上級者同士だとマナーは守られているのでしょうか?

 

逆から考えると、マナーが守れるから上級者になったとも言えるんです。

 

どういうことかというと、マナーとはルールではないけど海の中で守ることが望ましい行動ということですから

『何を守るべきか?』

というのがわからないとマナーが守れないということになります。

 

私が30年以上にわたり、何百という上達するサーファーを見てきた感じで言うと

この”守るべき何か”がわかっている方は必ず上達します。

 

他のサーファーの行動がわかると自分の動きもわかる?

これはめちゃくちゃ大事なことなんです。

 

たとえば、目の前で乗ろうとしているサーファーがいるとします。

考えられることは?

この波を乗ってくるのか、乗ってこないのか?

乗ったとしたら走ってくるのか、来ないのか?

その場合、

自分がいる位置は邪魔にならないか?

邪魔になるとすると、相手のサーファーのレベルを考えて、どちらに避けるべきか?この場に留まるべきか?

 

こういった判断を、上級者の方や、上達するであろうと思うような方は、海の中で的確な判断を行うことができるんです。

では、なぜ判断できるのでしょうか?

 

それは、サーフィンに対するイメージが正しい状態で考えられるということなんです。

これは、上手くなってからではなく、あくまでもイメージの段階なので、正しいイメージが頭の中にあるかどうか?というところがポイントとなります。

 

サーフィンに対する正しいイメージが頭の中にあれば、混乱することは無くトラブルを避けられますし、もし自分が乗る立場だったとしても、自分のライディングラインを考えて行動することができるので上達するということになります。

上達に対する行動が、より上達できるよう効率的に行えるということになります。

 

そういった面でも、ルールは必ず気を付けなければいけない問題ですが、マナーについても守れるようになっていかないと上達度合いにも関わりますし、危険回避もできなくなってしまうということですね。

 

マナーであるスネーキングとは?

やっとこのテーマである”スネーキング”という話題に入りたいのですが、このルールとマナーとそれを守れる人の前提がないとわからなくなってしまいますので、先に書かせていただきました。

 

まず”スネーキング”というのを簡単に解説すると(これはマナーの問題なので解釈の仕方はいろいろあります)

【先に波を見つけ、先に波の中に入ったサーファーから波を奪う行為】

という感じです。

 

『この解釈は大げさだ!』

とか

『スネーキングしたって奥に入れば問題ない』

という解釈をする方もいらっしゃると思いますが、私はそれを否定はしません。

あくまでもマナーだからです。

 

ルールで決まっているわけではありません。(厳密にはどこから反則になるかなどは大会の規定などでは決まっています)

 

ただ、わかる人はわかると思いますが、上級者間では殆どのサーファーがやりません。

 

スネーキングというのは、先に波に入っていったサーファーの奥へあとから入って波を奪う行為(詳しくは動画参照)なのですが、これがマナー上よくないというのを上級者の方や、上級者になるような行動をとる方はイメージができてしまいます。

 

スネーキングにはどんなイメージがあるのか?

ここがマナーの問題ですね。

 

では考えてみましょう。

並んでいる、どうしても食べたいラーメン屋があるとします。

並んだら1時間待ちです。

行動としては、定員さんが出てきて

『次の方どうぞ~』

と呼ばれたときに、あなたは順番を守らず入っていきますか?

 

ラーメン屋に並んで順番にラーメンを食べなければいけないなどという法律などはないですよね?

あくまでも、ラーメン屋に並んで順番に食べるというのは、そのラーメン屋さんでラーメンを食べるためのマナーとなるわけです。

 

なぜみんなきっちり並んで順番に食べるのでしょうか?

それは、

『順番を守らなければ、もし自分が並んでいたら自分だったらいやな気持になるから』

という考えが浮かばないでしょうか?

 

これはサーフィンの上級者が海で考えることと同じです。

前乗りというルール違反はもってのほかですが、スネーキングと呼ばれる

後から波を奪いに行く行為

というのは、並んでいるラーメン屋さんに割り込んでいく行為と一緒だと思っています。

 

ですので、私が考えるに、

スネーキングというのは、

どのラインをとったらスネーキングになるか?

とか、

あとから追いかけたって奥に居れば問題ない

という考え方とは違うのです。

漕いでるサーファーからすると気になりますよね?

これはあくまでもマナーの問題なので、私自身がイメージするに

『ここでこの行動をとってしまうと、このサーファーの方のライディングしたい気持ちを邪魔してしまうな…』

という思考が働き、

極力視界に入らないように配慮する

とか、

ライディングの走行ラインを出来るだけ変えないように

という配慮をすることだと思っています。

 

※これは私が昔から考えていることなので、地域や波の質、地形などによって考え方は変わりますので、これが正しいということを誇示するつもりはありません。

 

楽しくサーフィンできるのであれば守れるものは守る

私も若いころはがむしゃらに波をとり、とにかくいっぱい練習して上達したい気持ちもありました。

いまでは、逆に自分のサーフィンに集中したいので、他のサーファーに干渉したくない気持ちから、空いているところや、空いている時間帯を選ぶようにしています。

 

とはいえ、それでも他のサーファーはいるのは仕方のないことですし、特に私の場合は”練習会”などで初心者の方と一緒に入ることも多いですから、初心者の方が先に追いかけた波は極力邪魔しないようにしています。

(多分乗れないとわかっていても、私が追いかけたら気になるので追いかけたりしないようにしています)

 

今回は

スネーキングというのはどういうもの?

というテーマなのですが、このスネーキングやマナーに関して考えておかないと、自身の上達にもかかわってくるよということで意識していただけたら幸いです。

 

スネーキングという行動自体は、どこまでがスネーキングだという範囲の考え方はありますが、今回書かせていただいたイメージをもってスネーキングだと考えていけば、そう考える皆さんはトラブルがなく、自身のサーフィンも楽しくなってくると思いますので意識してみてくださいね。

 

また、これに関してご意見や反論などあればぜひコメントしてください。(コメントや意見を否定することはしません)

動画でも解説しましたので、ぜひ見ておいてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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