初心者サーファーの皆さんへズバリ言いましょう。
初心者の方はパドリング力を、実際のポテンシャルの4分の1しか使えていません。
逆に考えれば、パドリングで持っている力のたった25%しか使えていないから”初心者”のままなんだ!と思いませんか?
最初から4倍も進んでいれば、今頃は初心者ではないはず!と思いませんか?
そんなあなたに、今日は超簡単にパドリング力を4倍にするというお話をしたいと思います。
なぜ25%しかパドリングで力を使えない?
初心者の方は非常にもったいないことをしています。
現在持っている力が100%だとしたら、今のままパドリング力を4倍にするには、力自体を400%にする必要がありますね?
しかしご安心ください。VSCのメソッドを使えば
たった30秒でパドリング力を4倍にすることが可能です。
ただし30秒くらいは練習してくださいね。
あとはいっぱい乗りまくっちゃってください。
なぜ25%なのか?
単純にある人にこの質問をしたところ
『下手だから?』
という言葉が返ってきて吹いてしまいました!笑
いやいや違いますよ。
答えは、
体の使い方を知らないだけ
なんです。
力の入りやすいところと入りにくいところ
人間の体は、お分かりかと思いますが筋肉で動いています。
伸び縮みするばねのようなもので、この筋肉と骨を使って力を使っています。
ただこの骨と筋肉には方向性があって、得意な方向と苦手な方向があります。
要は力の入れやすい方向と、入れづらい方向があるんです。
これを理解すれば、というか全くしなくても良いので、今回の動きをやってみてほしいのですが、理解すればイメージもわくのでお伝えします。
引っ張るより押す方が力が入る
骨と筋肉を使うということは色々な部分といろいろな方向性がありますが、今回はパドリングの話なので、パドリングに関することでお伝えしますね。
これはライディングでもオフザリップやカットバックなどでも同じようなことがいっぱいあるんですが、それは次回以降でご期待ください。
まずはパドリングに関していうと
家の中などでやってみてほしいのですが、
寝そべった状態で、
- 手を伸ばして体を引っ張って移動する
- 胸のあたりに手をついて体を押し出して移動する
これどっちがやりやすいですか?
↑手を前について引っ張る
↑胸のわきについて押し出す
これやってみるとわかりますが、胸のわきに手をついて体を押し出したほうが何倍も楽ですね。
これは体の得意不得意になります。
プールに入ったことがある方なら、プールサイドに手をついて体を持ち上げるのは楽でも、鉄棒につかまって懸垂は辛いのはわかると思います。
体が不得意な動きをパドリングでしている
実はこれサーフィンん初心者の方は、パドリングでこの不得意な法の動きをしていて、手を伸ばして出来るだけ遠くから引っ張ってしまっています。
よくあるパターンでは、
水泳だと出来るだけ遠くから手を返して水を掴んでいく
というのもありますし、ただ単に
出来るだけ遠くから漕いだ方が進む気がする
というのもあります。
実はどちらも間違いなんです。
漕ぐ位置がポイント
これは上記で床で体を前に移動させるのに手を前につくと力が入らないのと同じで、肩より後ろを漕ぐことで力が入りやすくなるんです。
パドリングの場合は水泳と違い少しでも浮いているので、体の下を漕がなければいけません。
どこで力を入れるか?というのは非常に大きなポイントですし、逆に言えばたったこれだけ変えられれば、初心者サーファーのパドリング力を4倍にすることはすぐにでも可能なんです。
すくなくとも、私が教えた方は最低でも2倍、最高では10倍くらいは早くなったり、そもそも乗れなかった波が乗れるようになるのはかなり確立が高いですね。
これは初心者の方のパドリングストローク位置です。
このように手を前に出してこのような円運動で漕いでしまいます。
次は上級者の漕ぐゾーンですが、このように手は前から入れるのですが、実際に漕ぐのは肩の下あたりから。
力の入るところだけをしっかり力を使って漕ぐというわけです。
比べるとこのくらいは違います。
漕ぐ位置が違うと姿勢も変わってきますし、見た目も違ってきます。
上が上級者で下が初心者のパドリングです。
板の角度が違い、目線も首の角度も変わります。
乗っている板や乗っているポジションは同じです。
この違いに気づくとあなたはもうパドリングでは困らないと思います。
パドリング力を4倍にする簡単練習方法!
ではここまでで説明は長くなりましたが、今回はあなたのパドリングを30秒で4倍にするといってしまったので、今からその方法を教えますね。
まずVSCではパドリング時の手のひらの使い方で
- ショベルハンド
- パワーハンド
という言葉を使って説明しています。
ショベルハンドとは?
ショベルハンドとは、
ショベルのバケットのように前から掴みに行ってしまう手の使い方です。
遠くからすぐに漕ごうとしてしまうとこうなります。
パワーハンドとは?
パワーハンドとは、パワーの使いやすい手の形です。
VSCではバーチカルプッシュという、うねりからラクラクテイクオフをするための特別な手法がありますが、それもこのパワーハンドを使って行います。
当然力は入りやすいので、推進力が上がる手の使い方となります。
パワーハンドの手の向き
極端にやっているようですが、実際に波を追うときにはこのようにしています。
手のひらの向きが逆じゃ力が入らない
このようにショベルハンドとパワーハンドだと手の甲の折れ方が真逆なんです。
ショベルハンドは手の甲を正面から見せるように折る
パワーハンドは手の甲を正面から見せないように折る
真逆の動きで漕いでいるわけです。
ここを詳しく教えているところは聞きませんし、VSCに来られている方でもなぜ波に乗れないかというと
- パドリング力が無い
- 浮力が足りない
- 回転数が少ない
- 経験が少ない
などと超抽象的で無責任な回答が多いようです。
VSCでは日々できない方と向き合い、その方がどうやったら出来るようになるか各コーチが考えていますし、週一回のコーチミーティングでもこういったことを話題にしています。
当然動画の解析や実際の動きなどから改善策を何百と出していくつもボツになっていきましたが、今回のショベルハンドとパワーハンドの違いはたった30秒でも大きく推進力が変わるので誰でもできて誰でも推進力を増すことが出来る画期的な手法となります。
練習方法は?
実際の練習方法としては、
手のひらを正面から見えるように折って漕ぐだけ!
手首を内側へ絶対返さずに漕げるかどうかです。
↑画像の下のように手のひらを折って漕ぐだけ!
この形で漕げない方は、前を漕いでしまっていますので、肩から後ろを漕ぐようにするだけで漕げるようになると思います。
これをまずは30秒でいいので練習してみてください。
恐らく正しくできていれば、その30秒漕いでいる間にも今までに30秒漕いで進んだ距離の2倍は進んで、疲れや負担は2分の1になっていると思います。
見た目も変わりますので、見た目から
”初心者”
というパドリングもなくなっていると思います。
実際に手の使い方などはVSC-TVで無料で見れますので、アプリをインストールしてみてみてくださいね。
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