こんにちは。
今回は「ライディングはできるけど安定しない」「オフザリップやカットバックがどうしても決まらない」という方向けに、上級者と一般サーファーの“根本的な違い”を分かりやすく解説します。
特に、カットバックやカービングといった“ターン系”が苦手な方。
実は多くのサーファーが 気づかないまま同じ原因で失敗し続けています。
今日はその中でも特に多い“2つのパターン”を取り上げて、あなたがどちらに当てはまっているかチェックできるようにまとめました。
■ 上級者のライディング姿勢は「前傾+ツイステンション」
まず、僕自身や上手いサーファーが実際どんな姿勢で乗っているのかを説明します。
上手いサーファーは、
常に前傾姿勢をキープしながら、腰と体幹で板をコントロールしています。
見た目的には「正面気味に乗っている」ようにも見えますが、実際は違います。
✔ 腰は横向きの三角形をキープ
✔ それを保ったまま前傾している
✔ 肩は“振る”のではなく、板の向きに合わせて自然に回る
これが VSCでいう「ツイステンション姿勢」 です。
前傾によってボードのレールが噛み、肩・腰・足の向きが1本のラインとしてターンに繋がります。

基本のツイステンション姿勢
■ 一般サーファーが陥りやすい「間違った姿勢」
一方、ターンが苦手な人の多くはこんな姿勢になっています。
① 上体が起きたまま乗っている
胸が立っている状態でターンに入るため、
- 肩だけを回そうとする
- 体幹が使えず板が曲がらない
- ただ肩をひねっているだけになり、板には力が伝わらない
結果として…
✔ オフザリップでしっかり返らない
✔ カットバックで軸が倒れず、ただ戻るだけ
✔ スプレーが全く上がらない
✔ かかと側がズボッと抜けて転ぶ
こんな現象が起こりやすくなります。
② 体の軸が“背骨中心”で回ってしまう
海でよく見かけるのが、
「背骨を中心に肩をグリグリ回してターンしようとする動き」
これはスケボー(特にカーバー系)の癖がついている方に多いです。
陸では曲がるけれど、海では板が全く動かない。
理由はシンプルで、
海では身体の回転で曲げるのではなく“板を傾けてロッカーで(板の反りのこと)曲がる”から。

しっかり上体を傾けたターン練習
■ 上級者のターンは「回している」のではなく「倒している」
例えばボトムターン。
上級者は前傾した状態で、
肩→腰→足
の順番で自然にラインが連動し、板が倒れ込んでいきます。
だから、
推進力が乗る
ボードが深く曲がる
そのままトップに向かって踏み込める
スプレーが上がりやすい
これが一連の流れで起こるわけです。
一方、上体が立っている人は…
✔ 肩だけ回す
✔ 板が傾かない
✔ レールが入らない
✔ 推進力が止まる
✔ 結果「ただ方向転換しただけ」
この差が、
“決まるターン”と“なんとなく返しただけのターン”の差
を生んでいます。
■ カットバックで多い失敗例
カットバックが苦手な方の典型的な動きはこれです。
体が立ったまま戻ろうと肩を振る
板が全く曲がらず戻れない
ちょっとだけ方向が変わってボトム側へ落ちる
かかと側が沈んで転ぶ
これもすべて 「前傾不足+肩振りすぎ」 が原因。
カットバックは特に
前傾の角度が浅い → レールが入らない → 回れない
という流れが顕著に出ます。
■ 今日からやるべきたった1つのこと
細かい理論はツイステンションの講座で詳しく解説していますが、今日ここでお伝えしたいのは一つだけ。
✔「上体を起こさず、肩を振らず、前傾してターンする」
これだけでライディングの見た目は大きく変わりますし、
- オフザリップの決まりやすさ
- カットバックの深さ
- スプレーの量
- ボードコントロールの安定感
これらが劇的に上がります。
特に40〜50代のサーファーは、体力よりも「姿勢の作り方」で伸びる余地が大きいです。
■ スケボー練習の注意点
カーバー系スケボーは良い練習にもなりますが、
✔ 肩を振って曲がる癖
✔ 足首だけで曲がる癖
がつくことがあるため注意が必要です。
海で必要なのは肩回しではなく、
“体全体の前傾を軸にした荷重移動”。
スケボーでも同じ意識で練習すると海で一気に上達します。
■ まとめ
- 上級者は前傾+ツイステンション姿勢で乗る
- 肩だけを回しても板は曲がらない
- 上体が立つとすべてのターンが浅くなる
- 真似すべきは「姿勢」
- 今日からは肩を振らないサーフィンをする
たったこれだけの改善で、
あなたのターンは見違えるほど安定し、全体のライディングも一段レベルアップします。
ぜひ次のサーフィンで意識してみてください!

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