サーフィンの中で「ライディングが安定しない」「波を見ているのにタイミングが合わない」「乗れる本数が少ない」と悩んでいる方に、ぜひ知っていただきたいメソッドがあります。それが“順追い)”という波の捉え方です。

この記事では、なぜ順追いが最強なのか、そしてどのようにしてその感覚を身につけていくかについて、具体的な実践例とともに解説していきます。

順追いで波を取る!

■ なぜ順追いが最強なのか?

波に乗る際に重要なのは、波の崩れる方向と自分のアプローチする方向が一致していることです。

これが“順追い”です。逆に、波の進行方向と反対に回って取ろうとする動きは“逆追い”と呼ばれ、視界が狭まり、波の状況判断がしづらくなります。

順追いであれば、波のピークを視認しながらパドリングができ、結果的に良いポジションでスムーズに滑り出すことができます。

■ 順追いを極める3つのポイント

  • 角度のキープ(7時方向)
    岸に対して真っ直ぐ(時計の6時方向)ではなく、波の崩れる方向に対して斜め(時計の7時方向)をキープします。
  • 腰で波を受ける
    波のピークが自分の腰に来るようなポジション取りを意識してください。
  • 視線を波から外さない
    斜め向きでパドリングしていれば、波のフェイスが視界に入ってきます。

■ バーチカルプッシュとの連動

順追いで波の中に入り込み、ピークが腰に来たタイミングで“バーチカルプッシュ(VSC最強の波キャッチメソッド)をかけます。これにより自然に岸向きへと板が回転し、加速していきます。

この順追いをすると、水平テイクオフテクニックとの相性は抜群に良いです。

上級者はこれを知っているからこそ、うねりからいっぱい乗ってライディングを楽しんでいるわけです。

■ 素振りトレーニングで感覚をつかむ

本番で順追いを試す前に、“横向き素振り”をおすすめします。

波に乗るつもりではなく、波の崩れる方向にパドリングして視界の中で波の形を観察する練習です。

テニス、野球、ゴルフなどもスイングに迷ったら、違和感を感じたら素振りをしますよね?

サーフィンも同じで、波のキャッチが上手くいかないと感じたら素振りをしてみましょう。

※素振りとは、実際に乗れないくらいの厚いうねりの部分で波キャッチのシュミレーションをする練習方法です。野球などの素振りと同じで実際には球を打たないスイングと同じく、波に乗らずに乗る動きを試してみることです。

■ よくある失敗例

  • 真っ直ぐ岸に向けてしまい、波の形が見えていない
  • 早すぎる角度変更で視界が閉ざされる
  • 波を「見ているつもり」で、実際は見えていない
  • テールが持ち上がってから気づく=遅れて乗る

失敗例としては、とにかくまっすぐにしてしまう気が早く、板の角度が保てない方が多いです。

波が見えないととにかく不安で漕いでしまうので、しっかり7時方向をキープしてみてください。

波取時のパドルルート

■ 順追いのメリット

  • ピークに入りやすくなる
  • 波の判断が的確になり、パーリングが減る
  • ボードコントロールが安定する
  • 他のサーファーと競合しにくくなる

次に海に入る機会があるとき、波取が上手い人がいたら動作を観察してみてください。

必ず順追いをしているわけではないですが、初心者や中級の方に比べると沖向きにスタートして順追いの数が多いことに気付くはずです。

波が来るまで待って、板を岸向きに向けてから急に漕ぎだすことはあまりしないのは、このメリットをできるだけ使いたいからですね。

■ まとめ:順追いは誰でも習得できる

順追いは、経験者だけの特別なテクニックではありません。

視野の確保、腰で波を受ける意識、角度の維持。この3つを意識するだけで、格段に波の見え方が変わり、自然と乗れる本数が増えていきます。

まずは厚めの波で素振りからスタート。

波が「来た!」と感じたら、焦らず斜めの角度を保ちつつ、腰でピークを受ける練習を繰り返してみてください。

確実に乗れる本数が増えてサーフィンが楽しくなってきますよ!

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