今回は、VSCが提唱する「素振り」という練習方法を紹介していきます。これからサーフィンの上達を目指す方、特に「うねりから乗れない」「タイミングが合わない」とテイクオフに悩んでいる初心者の方に向けて、テイクオフ時の波をキャッチする基礎力を養う最適な方法です。

波を的確にとらえる秘訣
■ そもそも「素振り」とは?
野球やゴルフで「バットを振る」「クラブを振る」ことを素振りと言いますよね。サーフィンでもそれに似たような感覚で、波に実際に乗るのではなく、波を追いかけるだけの動きを繰り返す練習、それが“素振り”です。
つまり「波に乗らない前提で追いかけてみる」という練習です。これにより、テイクオフ時の波との距離感、スピード感、タイミングの感覚が自然と養われていきます。
■ なぜ素振りが必要なのか?
上手な人の中には、特に練習しなくても自然にうねりから乗れてしまう方もいます。子どもの頃から海で遊んでいたり、水泳経験があったりする方ですね。
でも、そうじゃない方の方が圧倒的多数です。約9割、もしくはそれ以上の方がテイクオフ時の波キャッチに苦戦しています。だからこそ、しっかりと練習が必要になります。
子供のころから海の近くで育ったとか、海で波に乗って遊んでいたとか、水泳をやっていて水の扱いがわかっている方などは比較的早いですが、それは
【学生のころ英語を勉強した】ことがあったり、映画などで英語に触れることも多いので、大人になって英会話をすこしおぼえれば多少の会話はすぐできるようになるのと同じですね。
ですが、海で遊んだり水泳などもそこまでやっていないとなると、英会話というジャンルではなく、フランス語会話とかモンゴル語会話とか聞いたことはあるけど全く分からない分野になってしまうということです。
なので、これからお伝えする”素振り”というのは、本当にイチから練習してテイクオフで【波に押してもらい波に乗る】という今までにない体験をするために非常に重要な練習になるので、頑張って練習してみてくださいね。
■ 素振りの基本動作:「半円」を描く
素振りは波待ちの状態(ノーズが沖向き)から、岸に向かって「半円」を描くようにパドリングをして波と出会う練習です。目安としては、20回くらい漕いで岸を向いたあたりで波とタイミングが合うのが理想です。
<練習手順>
- 人が少ないエリアやブレイクしない波のポイントで行う
- 波待ち状態から岸に向かって「半円」を描くように漕ぐ
- 岸向きになった時に、波が来たらそのまま一定のリズムで素振りする
まずはテイクオフしようとせずに、波に合わせるようにするにはどうすれば良いのか?という部分から落ち着いて練習してみてください。
■ 素振りを成功させる3つのポイント
以下の3つのポイントを守ることで、テイクオフ素振りの効果はぐっと高まります。
- 一定のリズムで漕ぐ
波が来たからといって焦って急に力強く漕がない。常に同じリズムで漕ぎ続けましょう。 - 波を見続ける
パドリング中も波から目を離さないことで、方向やタイミングのズレを防ぎます。 - 荷重移動を使わない
初心者のうちは体重を使って無理に乗ろうとせず、自然な押し出し感覚をつかむことに集中しましょう。
この上記3つが出来てくると、間違いなく波に押される感覚がわかってきます。
1つくらいだとなんとなく
2つくらいできるとだいぶわかってくる
3つ出来ると”わかった!”に変わってくると思います。
『わかった!』という状態になれば、波にうねりからテイクオフ出来る可能性がグッと広がっていくと思います。

ここで滑ればあとはライディングを楽しむだけ
■ バーチカルプッシュへつなげる
VSCでは、うねりから乗るためのテイクオフ手法「バーチカルプッシュ」という独自メソッドを用いています。
これは波に押される瞬間、板のノーズが下がらないように、板の水平を維持しながらパドルする技術です。
素振りの練習によって「波と出会う正しいポジション」まで持っていくことができれば、そのバーチカルプッシュを発動する準備が整います。
■ まとめ:週末サーフィンに素振りを取り入れてみよう!
波に乗るためには、“波を見る力”と“波に合わせる技術”が必要不可欠です。素振りはまさにその基礎力を養う最高の練習法です。
週末の海では「とにかくテイクオフしたい!」という気持ちを少し抑えて、「素振りの練習」を取り入れてみてください。焦らず、一定のリズムで波と向き合う。その積み重ねが、必ずあなたのサーフィンに変化をもたらします。
テイクオフが変わればサーフィンも変わります!
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