今回は「冬場のサーフィンでドルフィンスルーがうまくいかない」という質問にお答えし、ドルフィンスルーの基本的なコツをお伝えします。
特にドライスーツやセミドライのウェットスーツを着ることで動きが制限される冬場は、このテクニックがさらに重要になります。
ドルフィンスルーとは?
ドルフィンスルーは、波を潜って沖へ出るための基本的なテクニックです。
サーフボードの浮力は沖に出るときには邪魔になります。
波の勢いに負けないようにボードを沈めて体を水中へと押し込む動きで波に戻されないようにすることが大事になります。
しっかり板を沈めて、波に戻されないようにすることで、少ない労力で沖に出ることが出来ます
特に短いショートボードを使用するサーファーにとって、この技術は必須です。
冬の冷たい水で何度もドルフィンスルーをしなくても良いように、しっかりコツを覚えていきましょう。
ドルフィンスルーがうまくいかない原因
冬だからというわけではないですが、ドルフィンスルー自体の上手くいかない原因を探っていきましょう。
特に冬になると浮かされてしまいがちなので、以下の項目を注意してみてください。
浮力のあるボードを使用している
初心者や中級者は浮力の高いファンボードやロングボードを使うことが多いため、ドルフィンスルーが難しく感じる場合があります。適切な浮力のボードを選ぶことも重要です。
冬になると更に浮力を上げてしまう方も、要以上の浮力は沖に出る難易度を上げてしまうこともあるので、沖に出ることが重要なのか、乗ることが重要なのかをよく考えたボード選びをすることも大事です。
体の使い方が不適切
潜る際に頭を先に入れすぎると、ボードが十分に沈まず、波に押し返されてしまいます。
また、体を水面上に出さずに潜ろうとすると、体自身の浮力で沈みにくくなることも。
まずは顔を高く上げて、しっかりボードを沈ませるようにすることが大事です。
潜っていく順番を間違えないようにして下さい。
タイミングが合っていない
波が来るタイミングでしっかりボードを沈めきれないと、波の勢いで押し戻されてしまいます。
少し早めに板を潜らせ始めることで、波に潜っていくタイミングが図れるため安定して沖に出ることが出来ます。
急に頭から潜っていくのが一番よくないタイミングです。
ドルフィンスルーのコツ
以下のポイントを押さえて練習してみましょう:
1.体を水面上に出す意識を持つ
ボードを沈める前に、頭を上げて胸を水面から突き出すように体を使い、重力を利用してボードを押し込みます。
このとき、頭を先に潜らせるのではなく、頭は空中に上げて腕を伸ばしてボードを沈めることが重要です。
2.足の使い方を工夫する
片足をボードのテールに乗せ、さらに反対側の足を高く上げて、重力でボードを深く沈めます。
最終的には、波が来たら顔なども沈めていくので、波が来るギリギリまで顔を上げたまま姿勢をキープしましょう。
3.波のタイミングを見極める
波が来る直前にボードをしっかり沈め、波が通り過ぎるまで体を水中に保つことがポイントです。
波の勢いで押し返されないよう、ノーズを上げていきますが落ち着いて行動しましょう。
冬場のドルフィンスルー特有の注意点
冬場はドライスーツやセミドライスーツなどで浮力が増し、動きが制限されるため、ドルフィンスルーがより難しくなることがあります。
浮力の高いスーツやボードを使用している場合でも、基本のテクニックを応用ことで対処できます。
また、混雑した海では、ドルフィンスルーができないと板を流してしまったりしてしまい、他のサーファーに怪我をさせてしまうリスクもあります。
安全にサーフィンを楽しむためにも、ドルフィンスルーの基本技術は確実に身につけましょう。
ドルフィンスルーをさらに練習したい方へ
VSCでは、ドルフィンスルーをはじめとした基本的なサーフィン技術を独自のメソッドで指導しています。有料プランでは、練習方法や応用テクニック、実際の海での活用法まで詳しく学ぶことができます。
まずは無料登録で「テイクオフ5日間講座」をお試しください。テイクオフからライディングの基本まで、サーフィンの基礎をしっかり学ぶことができます。
まとめ
ドルフィンスルーはサーフィンの基本中の基本であり、安全に楽しむために必要な技術です。
ドルフィンスルーは、まずは板を沈めることから始めて下さい。
頭から潜っていこうとしても潜れず戻されてしまいます。
冷たい水で何度もドルフィンスルーしたくないですよね。
この冬、ドルフィンスルーを習得して、来春にはもっとサーフィンを楽しめるように準備を整えましょう!
コメント