上級者のように軽く漕いでもうねりから乗れる方法についてお伝えしていきたいと思います。
今回はわかりやすく画像を使って(動画ではアニメーションを使っています)
上級者がうねりから軽く乗る動きと、頑張って漕いでも乗れない人の動きを解説していきます。
「なかなかうねりから乗れない」
「乗れるけど本数が乗れない」
「ライディングまでうまくつながらない」
そういった方はこの内容を見ながら、コツをつかんでいただければいいんじゃないかなと思います。
波の動きの基本を理解しよう

移動する波にどうやってのるか?
まず、波の動きを理解することが非常に重要です。
- 波はうねりとなって岸の方へ進む
- 浅瀬に乗り上げることで波が盛り上がり、崩れていく
- ランプのような静止した構造物とは違い、波は動いている
つまり、波の動きに合わせた動きが必要です。
上級者は波と一緒に「移動する」ようにしてライディングに移行しており、この動きが「水平テイクオフ」です。
水平テイクオフとは?
水平テイクオフとは、波の進行方向に対して、板が水平を保ったまま滑り出すテイクオフのことです。
- 波に押される力を受けて滑り出す
- 板の角度がノーズダウンせず、水平を保っている
- 車の荷台に飛び乗るように、スピードを合わせて乗る
この理論は、VSCのコーチである私が15年以上前にYouTubeやSNSで発信を始め、現在では一般的に知られるようになりました。
ただ、用語だけが独り歩きして、板が水平ならなんでも良いという感じで伝えられてしまっているのが残念でなりません。
そこで、この記事をよく読んで、本物の水平テイクオフとは何かを感じ取ってください。

上級者の水平テイクオフ
よくある失敗例
波の上から滑り降りる意識で、前荷重になってしまうと…
- ノーズが下がって置いていかれる
- 波が来る前にバタ足や顎をつけてしまい、板の浮力を殺してしまう
- 結果的にテールが持ち上がり、ノーズが下がって失速
これではいくらパドリングしても、うねりからは乗れません。
解決法:バーチカルプッシュ
VSC独自のメソッドである「バーチカルプッシュ」を紹介します。
バーチカルプッシュとは?
- 板を前に押し出すために、テールを波に押さえつける動作
- 波のパワーを逃さず、浮力を前方に推進力として利用する
- パドル中、ノーズを下げずに水平を保つ
波に押し出される姿勢を作り、斜面から降りないように漕ぐことがバーチカルプッシュです。
この手法を使うと、少ない浮力でも簡単にうねりから滑り出すので、
力も使わず、よりうねりの角度の浅いところから滑り出し、ライディングの安定も得ることが可能です。
やり方のポイント
- 波のピークがふともも〜おへそに来たとき、テールを押さえるように漕ぐ
- ノーズが下がりすぎないようにコントロールする
- 板が水平のまま、前に押し出される感覚をつかむまで待つ
- 無理に漕がずとも、波の力で自然に加速できる
この状態を作ることで、板はまるで波の上を転がるように滑り出し、体力を消耗せずにライディングへ移行できます。
実践のための素振り練習
いきなり海で本番をやるのではなく、「素振り練習」から始めるのがVSC流。
素振りの手順:
- あえて“乗れない波”を選び、追いかける練習をする
- 波の押し出しの感覚を感じることに集中する
- 波に持ち上げられたタイミングで、バーチカルプッシュを実行
- 板が滑り出す感覚を体で覚える
これを繰り返すことで、タイミングや姿勢、感覚が磨かれていきます。
上級者のようにうねりから乗るには?
- 無理に漕がない
- 浮力を生かして波の力に乗る
- テールを押し込んで推進力に変える
- 板を水平に保つ
上級者を見ていると、色々なパターンで波に乗るので例外はありますが、気持ちよさそうにすっと乗って良いライディングする時はだいたいこのパターンですね。
この動きができるようになると、
- ショートボード → ミッドレングスのような位置から乗れる
- ミッドレングス → ロングボードのように余裕あるポジションから乗れる
- ロングボード → より早く遠くから乗れる
といった、乗れるポジションがどんどん手前になり、波取りのチャンスが劇的に広がります。

落ち着いて乗る上級者のポジション
最後に
波の原理を理解し、浮力を“使いこなす”ことが、うねりから簡単にテイクオフする最大のコツです。
このブログでお伝えした内容は、VSCの無料テイクオフマニュアルで動画付きで詳しく解説しています。
- 無料で学べるバーチカルプッシュの方法
- 波の動きの理解とイメージトレーニング
- 力に頼らないテイクオフの実践法
ぜひ、下記のリンクからテイクオフマニュアルをゲットして、さらに精度の高い練習につなげてください。
そして、これからのサーフィンライフでより多くの波を楽しめるようになっていきましょう!
今回の内容を詳しく解説したのが下記の動画になります。
動画も見ながら水平テイクオフの感覚を掴んでくださいね。
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