サーフィンが上達する人の体の使い方:上半身と下半身の分離トレーニング
サーフィンがなかなか上達しない理由のひとつに、「体の使い方がうまくできていない」という点があります。中でも、上半身と下半身の動きの分離ができていない人が非常に多いのです。
本記事では、VSCのレッスン現場で見つかった「動きの癖」や、体をどう意識するとサーフィン動作がスムーズになるかを、具体的なチェック方法とあわせて紹介します。

テイクオフでこの姿勢出来ない人も多い!?
なぜ“分離”が大事なのか?
サーフィンは全身を使うスポーツですが、ただ「力強く動く」のではなく、「不要な部分は脱力し、必要な部分だけを動かす」ことが求められます。そのためには、体の各パーツを別々に動かす力=分離能力が必要です。
特に重要なのは、
- 肩甲骨と肋骨の動きの分離
- 肋骨と骨盤の動きの分離
- 首と胴体の動きの分離
これらができると、パドリングやライディングのフォーム、ターン動作、そしてアップスンのキレが格段に向上します。
チェック①:肩を回してみよう
まずは座った状態で、肩を大きく回してみてください。この時の動きでレベルが分かります。
● 初級者:
- 腕や肘が動いているだけ
- 実際には肩が回っていない
● 中級者:
- 肩甲骨が動いている
- しっかり背中まで意識が行っている
● 上級者:
- 肋骨から動かしている
- 肋骨が大きく回り、肺が動いて息が抜ける感じになる
この違いは大きく、サーフィンでは「肋骨から動く」ことで、よりスムーズで力強い動きが可能になります。

各パーツの構造を活かした動きをしよう!
パドリングやライディングでの応用
例えば、VSCで教えている「ツイステンション」の動きや「アップスン」は、腰と肋骨の“ねじれ”が重要な動作です。この時、肋骨が自由に動かせないと、全身がブレてしまい、上達のスピードが遅くなってしまいます。
また、パドリングにおいても、肩甲骨+肋骨を使うことで、体幹の大きな筋肉が使えるため、より推進力のあるパドルが可能になり、疲れにくくなります。
分離ができていないと…?
- 上級者と同じように動いているつもりなのに、ビデオで見ると「なんか違う」
- 上手い人のフォームを真似してるつもりでも、実は再現できていない
- ライディングに力が入ってしまい、ターンや切り返しが遅れる
分離ができていないと、まるでハンドルの遊びが大きい車のハンドルのような動きになります。ちょっとの入力で反応できず、大きく回さないと動かない——それではサーフィンのスピードに対応できません。
日常でできる分離トレーニング
● 肋骨だけを動かす練習
- 鏡の前で、顔や骨盤を固定したまま、肋骨だけを左右に動かす
- 呼吸を意識して、肺や肋骨の動きに集中
● パソコン作業中にも!
- デスクに手を置いた状態で、背中をぐーっとひねる
- 肋骨の動きを意識して「伸び」をするだけでもOK
● 電車待ちでもこっそり
- 立った状態で肩を後ろに回す
- 肋骨ごと回す意識を忘れずに
トレーナーやボディワーカーの協力も有効
体の仕組みに詳しい専門家に見てもらうのもおすすめです。自分では気づかない癖や可動域の制限を見つけてもらうことで、さらに効果的なトレーニングが可能になります。
まとめ
サーフィン上達のカギは、「見た目」ではなく「中の動き」です。肋骨・肩甲骨・骨盤・首などの分離ができると、VSCメソッドも再現しやすくなり、動きに無駄がなくなります。

各部に必要な動きをさせて思いっきりサーフィン!
最初は違和感があるかもしれませんが、ぜひ鏡を見ながら動かしてみてください。肩こりや腰痛の予防にもなり、日常生活でも快適になります。
サーフィンがもっと自由になる体の動かし方、今日から意識してみましょう!
内容が気になる方は動画をチェック!
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