初心者サーファーから頑張って腰腹くらいの波には乗れるようになってきたけど

胸や肩サイズの波になるとテイクオフが出来なくなる。

一緒に行っている友人や周りの人は乗っているのに…

なんでサイズが上がると乗れないのか?

波が怖くて引いてしまっているわけではないけど…

そんな方は、これからもっとサイズのある波に乗れるようになるコツを覚えて練習していってくださいね。

小さい波に乗れても大きい波は乗れない

まず簡単に言うと、小さい波と大きい波に乗るということは、初心者サーファーの方からすると難易度が違うということです。

難易度というのは、ただ単純に一般的に言われているものではなく、そのサーファーの方にとって難易度が高いか低いかということです。

上級者からすると、逆に小波に乗る方が難易度が高くなりますし、同じように厚い波は乗れるけど掘れる波には乗れない、またはその逆だったり、その人によって難易度が違ってくるということは覚えておいてください。

 

小さい波と大きい波の違いとは?

まず、小さい波と大きい波の違いを考えてみましょう。

小さい波の特徴は、高さがない、波のパワーが少ない、沖に出る難易度が低い、斜面の面積が少ないなどがあります。

大きい波の特徴は、小さい波とは逆に、高さがある、波のパワーがある、沖に出る難易度が高い、斜面の面積が大きい、という特徴ですね。

これはただ単に特徴ということなのですが、高さが無いと乗れない、パワーがあった方が乗りやすいという方もいます。

ですが初心者の方にとっては、基本的に大きい波の方が苦手な方が多いんじゃないでしょうか?

 

特にこの記事をここまで読んでいるということは、大きい波が苦手という方がほとんどでしょう。

まずは、ご自分で思う、小さい波だと何がしやすいのか?ということを考えてみると良いですね。

 

大きい波だと小さい波と違って、波がわからないとか、ちょっと遅れるとパーリングしてしまいそうで怖いとか。

小さい波だとその心配が無いからというのがあると思います。

 

大きい波に乗れない理由とは?

ご自身で小さい波の利点を考えたうえで、大きい波に乗れない理由を考えてみましょう。

人によって違いはあると思いますが、ごく一般的に大きい波に乗れない理由というのを考え行きたいと思います。

大きなうねりからテイクオフ

 

恐怖心や苦手意識はある?

まず大きい波は恐怖心というのが一番ですかね。

どうしても高さが出てしまい、そこから落ちていってしまいそうだし、乗れてもコントロールできる気がしないなど、恐怖心や苦手意識が出てしまう場合が多いです。

波がわからない?

そして、次にあるのが『波がわからない』ということです。

これはご自身では自覚は無いと思いますが、波が小さいと比較的どこからでも乗れてしまうので、波が来たらだいたいの感覚で合わせて乗っている初心者の方も多いです。

特に浮力が有る板で乗っている方で波が小さいと乗れるけど大きくなると乗れないという方の動きを見ていると、波のポジションがどこだとしても乗って行ってしまうという方も多いですね。

波がまだ厚いブレイクする前の段階でも、波がブレイクしてしまっても、乗ろうと思って漕いだからには乗ろうとしてしまうという感じです。

これが波が大きくなっていくと、崩れてきてしまうところはパーリングの危険があるから乗れないし、厚いところは全く押されない誌みたいな感じになってしまいます。

サイズがあれば(掘れる場合などは特に)波をキャッチする際の、波と出会うポイントの前後位置(沖よりか岸よりか)がシビアになってきます。

波がわからないと、そのポジションがわからないため、適当に合わせても合わずに乗れなかったり、逆に乗れそうな角度に追いかけていく場合は小波と違って角度がある程度ないと乗れる波として認識できない初心者の方は、どうしても波と出会うポイントが遅れがちになりパーリングしてしまい乗れなかったりします。

 

パドリングのスピードがあれば乗れる?

これは初心者の方がよく間違えるポイントですが、実はよほど波が大きくない限り(頭半とかになると必要かも)パドリングのスピードは関係ありません。

むしろ、波にパワーが出てくるのでパドリングは軽く乗れてしまいます。

上級者になると、波が小さいときほど早めに立って早くスピードをつけたいので、パワーのない波で細長いパフォーマンスのボードで早めにテイクオフしようとするとスピードをつけてピンポイントで厚い部分で滑らせて乗るということをしますので、パドリングのスピードが必要かもしれませんが、波が大きいとさらっと乗れてしまうので、スピードは重要ではありません。

当然浮力も要りません。

大きい波に乗れない理由として、以上の点をご自身が小波だと出来る点と合わせて考えてみて下さい。

その必要な部分を克服していけば、大きいい波でも小波と同じような感覚で乗れるようになります。

上級者の場合は、逆に小波の方がやりづらいのは、大きい波の性質をメリットとしてとらえられるからですね。

大きすぎてもやりづらいですが、頭とか頭半とかになると大喜びになると思います。

中級くらいの方でもムネカタくらいの波だと、サーフィンを楽しく行えるサイズだと思います。

 

そもそも波に乗るってどういうこと?

小さい波と大きい波の違いと、乗れない理由がわかったところで、大きい波に乗れるコツをお伝えしたいと思いますが、その前に【そもそも波に乗るとは?】ということを理解していきましょう。

波に乗るのか滑るのか?

初心者の方は、この部分を勘違いしている方が多いですね。

上級者の方は、波に乗ると考えます。

初心者の方は、波に滑り出すと考えます。

この考え方は、実際に言っているかどうか、実際にそう表現しているかどうかではなく、実際にどのような行動に出ているか?という部分です。

初心者でも『乗ろう』としている方は居ますし

上級者でも『滑りたい』と思っている方も居ますが、実際に乗ろうとしているのか滑ろうとしているのかの行動をどちらに取っているかということです。

みなさんも考えてみてください。

 

波に乗る場合

波の乗るというのが、サーフィンでの波に乗るという表現に合うと思うのですが、乗り物や移動物に「乗る」ということで考えてみてくださいね。

たとえば、あなたは洞窟を探検しています。

洞窟が崩れかけてきたので逃げようと思ったときに、奥から入口に向けてトロッコが走ってきました。

このトロッコに乗れば、洞窟が崩れる前に洞窟から出ることが出来そうです。

当然、この場合、トロッコに乗れば走ることもなくそのまま出口へまっしぐらですよね。

この場合の乗るというのは、その移動物の上に乗っている状態なわけですから、移動物と同じスピードで移動していくわけです。

サーフィンではこれがテイクオフの時点で求められる動きになります。

滑るとは?

意識がどうであれ、波から滑り降りるということが「波に乗る」と思ってしまっている初心者の方も多いですね。

VSCで何十年と教えてきて、サーフィンを改善するために最初に必要な部分でもあります。

多くの初心者の方がココを勘違いしているわけです。

波というのは斜面ですから、その斜面から降りるということが出来て初めて「乗る」ということを達成したということを思う方が多いです。

スケボーで視野面を下るとか、スノーボードでも同じように滑ると言えばそうですね。

確かにサーフィンでも、滑ると言えば滑りますから、上級者でもこの感覚でサーフィンしている方も居ることは確かです。

ただ、テイクオフの動作としては、滑ってはいけません。

滑るということは、波の斜面を滑り降りるということになるので、現象としては「波のトップから離れていく」という状態になります。

波も移動していますし、自分も移動していますが、その移動している波のなかで波から降りるという動作をしようとした場合、その動作が出来た状態というのは波から降りることになります。

波に滑るとか、波から降りるとか考えると、その動作を行うということは波の一番高いピークから降りていく、要はピークから離れていくことを意味します。

これをさっきのトロッコで例えると、トロッコに乗った場合は同じ速度で移動して、トロッコから離れていかないためにずっと乗り続けることが可能です。

ですが、トロッコよりも前に出ていく行為をしようという場合は、トロッコに跳ね飛ばされたということです。

一瞬出口に向かって加速するとは思いますが、その後その加速は続くことは無く、突き飛ばされた勢いが尽きたころにはスピードが無くなり移動が出来なくなります。

 

波の中でこれをやると、特に大きい波では降りてしまうと加速できません。

ということがわかると波から滑り降りてはいけないということがわかると思います。

滑り降りると立てない…

そして、滑り降りたとしても波の斜面に居るからには、立って走ってしまえばいいんじゃないか?と思う方もいらっしゃると思いますが、それはその通りです。

ですが、上級者などではわざとそれをやる方も居ますが、初心者の方だと、波から降りてしまうと波の上に上がれなくなり降りっぱなしでスピードがつかない状態になってしまい、まさにトロッコに突き飛ばされて最終的には減速して終わってしまうということです。

 

しかも、波が大きい場合は降りていくか速度も高いので、その加速をしていく下り斜面の中で立ち上がる動作を安定して行えるかというと、どちらかというとそうなると波に乗ることよりも、大きい波で下りながら立ち上がるという動作の方が難易度が高いです。

滑り降りることを目的としてテイクオフしようとして、波に乗ったと思っても立てなかったり、立っても走れなかったりすると『波に乗った』とは言えない状態になってしまいますね…

乗ることが出来れば立って走れる

上記の2点の違いは分かっていただけたでしょうか?

ここで解説したように、正しく大きい波に乗ろうと思ったら『乗る』という行為をする必要があります。

 

ですが、波が小さいとその差がわからないのです。

波が小さければ「滑る」でも「乗る」でも波のトップから離れていくのも限度があるので、その差がわかりません。

特に浮力の板に乗っている方だと、何とか立てれば浮力でバランスが安定させられているので立っていることが出来ますし、そもそも波が小さいから降りすぎてしまって波のトップから離れすぎて減速してしまうというリスクも少ないので、その差がわかりづらいということがあります。

 

ですが大きくなると確実に「乗る」という行為に変えていかないと、テイクオフという動作が完了したということにはならないのが難易度をさらに高くしてしまっています。

大きい波に乗れるようになるコツ3選

上記で説明した「乗る」必要があるということがわかって、更に『サイズのある波に乗りたい』そう思う方は以下の3つのコツを意識して練習してみてください。

初心者の方は、小波よりも大きい波が難易度が高い場合が多いので、その難易度を下げていくということをメインに練習していくこととなります。

 

1,小さい波を数多く乗る

波が小さくて乗れるのであれば、そのサイズでも乗れる本数を増やしましょう。

たとえば腹くらいなら1時間で5本は乗れるとすると、10本は乗れるようにしてみるとか、もっと厚いところで余裕をもって乗れるようにしていくというイメージです。

底辺を上げていくようなイメージですね。

腹くらいの波でも余裕が出てくれば、その上のサイズ感になっても乗れる本数も出てきます。

大きい波に乗れないなら、大きい波に慣れろという方法もありますが、サーフィンは突っ込んでなんぼという考え方が通用するのはせいぜい20代くらいまでですし、20代の方だとしても体力はあるでしょうから、突っ込む前に突っ込まなくても良いくらいに小波でも余裕でテイクオフ出来るようにしておくのが良いですね。

当然腹くらいだったら余裕で乗れるというのであれば、胸くらいでもそこそこ乗れますし、肩や頭でもたまには乗れるくらいにはなっているでしょう。

 

2,厚い波を追いかける

1番と同じような考え方ですが、とにかくもっと厚い部分でテイクオフを可能にしておくことです。

波が大きくなると、基本的には波のパワーが増えますので、ボードを押してもらって波に乗る加速をつけるのは簡単になってきます。

ですが、小波でも厚い部分から乗れない方は、波に遅れて乗っている方も多いです。

小波だから遅れてもすぐ下に行ってしまい、平らなところでテイクオフしたり、斜面が小さい場合はどうしても体重がかかって最低でも沈んでいる部分を考えると、波のトップから50cm以上は下がった状態で波に乗る必要があります。

波が小さいとそのトップ部分50cmは掘れてしまってもあまり関係がないことが多いので、思ったよりも岸寄りで波をキャッチしても問題がないということがあるので、厚い部分を狙っていない方がほとんどです。

その場合でも、しっかり波の厚い部分で波のパワーを使って乗れるようにならないと、大きい波では対処できなくなってきます。

出来るだけ厚い部分で乗れるように練習していってください。

出来るだけ厚い部分で乗るということは、今までの『ここなら乗れる』という部分よりも少し沖寄りで波を捕まえに行くようにしなければいけません。

その分乗れる本数は減ると思いますが、1番で言ったようにそもそもの乗れる本数を増やしておけば、多少乗れなくなってもある程度は乗れますのでしっかり練習していってください。

 

3,鍛える

波が大きくなっていくと、何度も言っていますが難易度は高くなります。

さらに、沖に出るのもそれなりに体力も要ります。

大きい波で乗れるようになったら、その分沖に出る距離も伸びていきますし、沖に出る途中で波を喰らって戻されたり進みづらい中を漕ぐ必要も出てきます。

確実に体力も必要になっていくので、体力が十分にある方は良いのですが、体力が足りないなと思ったらトレーニングや持久力を上げるような運動をしたり、柔軟性などをつけてけが防止などに努めていく必要も出てきます。

 

体力をつけるには、波が小さいときにいつもよりもパドリングをするということも効果的です。

波が小さいと、沖に出るのも楽ですし、波が小さいぶん波数も少なかったりすると動く頻度も少なくなります。

波待ちしている時間を無駄にせず、パドリングをどんどん行い、漕ぐということに慣れていくと良いですね。

 

わざわざ大きい波(今乗れる波よりも大きいということ)に乗る必要はないという方には要らない情報かもしれませんが、もしこれを見ているあなたが『もっと乗れる幅を増やしたい!』そう思うのであれば、大きい波、早い波、掘れる波の場合もほとんど同じですので、上記の3つは意識して行ってくださいね。

大きい波に乗るためのまとめ

最後に『波が小さいと乗れるけど、大きくなるとテイクオフ出来ないのはなぜ?』ということをまとめていくと、

  • 初心者には波が大きくなると難易度が高まるので乗りづらくなる
  • 大きい波に乗れない理由を探る
  • 波に乗るということ自体を覚えておく
  • 小波で乗れる本数を増やし、厚い波でも乗れるようにして体を鍛える

 

上記のことを意識していけば、ある程度の波には乗れるようになってきます。

サーフィンが本当に楽しめるのは、肩から頭前後の波だと思います。

肩くらいの波にライディングしているときの波のフェイスは本当に気持ちのいいものです。

サーフィンにはまってしまうというかたは、肩とか頭くらいの波に乗れるようになってきているが多いと思います。

 

ぜひ小波だけではなく、ある程度のサイズの波にも乗れるようになって、もっともっとサーフィンというものを楽しんでくださいね。

 

そもそものテイクオフのコツとは?

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実績のある、誰でも習得可能な、上級者のような楽々テイクオフを可能にするメソッドを学んでみてください。

どんなスポーツでも基礎は大事ですが、サーフィンの場合はテイクオフが出来ないと何も始まりません。

スケボーやスノーボードの様に、最初からライディングを練習することが出来ないのは、サーフィンのデメリットでもありますが、その分乗れるようになった時には気持ちよさが断然違います。

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