テイクオフで足が入らない、バランスが崩れて転んでしまう…。
そんな悩みを抱える方に向けて、VSCメソッドをもとにした具体的な改善ポイントを解説します。キーワードは「横向き」「膝の向き」「波のキャッチのイメージ」。また、家でバランスドームなどを使って練習している人にありがちな“逆効果”の落とし穴も。テイクオフでの立ち上がりは、正しい動作イメージを持つだけで驚くほど変わります。バランス力ではなく、体の使い方を覚えよう!

サイドウェイズテイクオフで横向きに立ち上がる
テイクオフでうまく立てない原因はここ!横向きの意識と膝の使い方で劇的改善
「テイクオフで足が入らない」「立ってもすぐ転んでしまう」「家でバランス練習しているのに海ではうまくいかない」——このような悩みを持つ方はとても多いです。今回はVSCメソッドをもとに、テイクオフでうまく立てない原因と、その改善方法を詳しく解説します。
1. テイクオフは“立つ”のではなく“横向きのライディング姿勢に移行する”
まず大前提として、サーフィンのテイクオフは「ただ立つ」動作ではありません。立つことがゴールなのではなく、ライディングすることがゴールです。ボードの上でライディング姿勢にスムーズに移行する動きをすることが大事です。これを理解せずに「ノーズの方に向かって立とう」とすると、体が縦向きになってしまい、結果として足が入りにくくバランスも崩れがちです。
上級者の多くは、立ち上がった瞬間から横向きのライディング姿勢になっており、ボードのストリンガー(真ん中の線)よりも頭がレール(ボードの端)側に出ていることがほとんど。(上記の画像参照)つまり、「横向きに立つ」という意識こそが、安定したテイクオフの第一歩です。
2. 縦向きに立とうとすると足は入らない
足は縦長です。縦に足を入れようとすると、物理的に入りづらいのは当然です。そこで大切になるのが横向きの意識。立ち上がる時に体がボードに対して横に向いた状態を作れば、足はスッと入ります。
このとき重要なのが前足の「膝の向き」です。ノーズ方向に膝を向けたまま足を入れようとすると、動きが詰まり足が入りづらくなります。ライディング姿勢のように、膝をサイド方向(横)に向ける意識を持つだけで、足が自然と入るようになります。
3. 飛び乗るようなテイクオフもOK!ただし横向きに
もし足がうまく入らない人は、一度“飛び乗るようなイメージ”で横向きに立つ練習も効果的です。横向きで立てるだけでも、体の動きの感覚が変わってきます。ただし、これで良しとせずに、最終的には飛び乗らず安定して立てるように陸トレも欠かさないようにしてください。
また、テイクオフ時の重心は「後ろ足寄り」にしておくと安定します。前足に体重が乗りすぎると、前のめりになって転倒しやすくなります。
4. 家でのバランスドーム練習は逆効果になることも
「家でサーフボードの上にバランスドームを置いて練習してます!」という方も多いですが、実は注意が必要です。ボードの下にクッションを置いて、不安定な状態を作って練習することは一見すると効果的なように見えますが、実は逆高価なんです。
理由は以下の通り:
- 腹ばいの時の重心と、ライディング時の重心が全く異なる
- グラグラした状態でテイクオフするような波の状況は実際は少ない
- 無理に後ろ足から立たないとバランスが取れないため、フォームが崩れる
つまり、正しいフォームを練習する前に、バランスを取ること自体が目的になってしまう危険性があります。これは、実際の海でのテイクオフにはあまりつながりません。
5. 正しい練習は“素振り”と“膝の向き”を意識した動作
VSCでおすすめしているのは「テイクオフ体操1・2・3」です。滑る靴下などを履いて、床の上でスムーズに横向きに足を入れる練習です。
このときも、前足の膝をノーズ方向に向けないように注意しましょう。膝を横に向けるだけで、足が入りやすくなります。
何十万回とレッスンで実践されているこの動きは、テイクオフの成功率を大きく高めます。
6. ライディングに必要なのはバランスより“荷重の意識”
最後に、家で練習する場合でも、目的を明確にしましょう。テイクオフは、ボードから落ちないように立つための「バランスをとる練習」をするよりも「正しいライディング姿勢になること」や「正しい足の入れ方」を練習するのがカギです。
ライディング中のバランスを鍛えるのであれば、バランスボードを使ったトレーニングも効果的ですが、それはあくまで“ライディングの安定”が目的。テイクオフの動きとは異なります。

バランスをとることばかりに気をとられないように!
まとめ
テイクオフで立てない原因は、「縦向きの意識」「膝の向き」「立ち上がり方」にあります。そして、家でのバランス練習がそのまま海に通用しない理由も、動きの原理が違うからです。
まずは横向きに立つ意識を持ち、膝を横に向けて足を入れる練習を。これだけで、足がスッと入り、バランスが安定し、波に乗れる本数がグンと増えるはずです。
バランス力ではなく“正しい体の使い方”を身につけましょう!
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