私は30年ほどサーフィンをやっていて、サーフィンをやっている期間ほぼアドバイスをしたり、レッスンをしたりしています。
とにかく教えることというか、自分ができていることは伝えるのが好きということと、サーフィンの楽しさを、自分ができていることくらい出来たらもっと楽しいだろうなと思っているから、つい教えたくなってしまうんです。
おそらく直接アドバイスや何かしらレッスンをした方は6000人は超えていると思います。
YouTubeでも3万人近く約1000万回再生されているので、数万人にはアドバイスをしてきたと思っています。
その中でもフィードバックがある、結果がどうなっているか?わかった数でも6000人以上は居ると思うんですが、その中でもダントツにというか、当たり前の悩みが
テイクオフ
に関してです。
サーフィンはテイクオフで決まる
当たり前のことですね。
サーフィンはテイクオフしないと始まりません。
ボディーボードやボディーサーフィンなどは、立たなくても滑って楽しめますが、サーフィンは立てないというだけでも、楽しめるどころか、立たないと逆に楽しくなくなってしまいます。
サーフィンは立ててからが勝負という感じです。
しかし、さらにいうと、テイクオフでも立てていればサーフィンが上手くなるわけではないんです。
立てないと楽しめないと思いすぎて、なんでもいいから無理にでも立とうとしている方も多く見かけます。
最初は立てていればそれでも良いのですが、ライディングを楽しみたいのであれば、立てるようになってからも、テイクオフの完成度は求めるべきだと思っています。
”いやいや、立てればあとは楽しめばいいでしょ?”
そういう意見もあります。
それはそれで私は良いと思っています。
ただ、サーフィンを楽しむということの中に、
- もっと長く乗りたい
- もっといっぱい乗りたい
- もっと技もかけたい
- あの人のように乗りたい(自分よりも上手い人を見て)
など、今の自分よりもサーフィンが向上したら”楽しい”と思えるのであれば、やはり私としては
テイクオフを見直す
ことはすべきだと思っています。
なぜテイクオフを見直すべきか?
それは
ライディングできる人がもっと楽しみたいと思っているとして
ライディングの改善
テイクオフの改善
どちらが簡単か?というと
当然テイクオフの改善のほうがはるかに楽だからです。
レベルが高いほうのスキルアップをするほうがはるかに大変なのです。
もっと簡単に考えると
いちから始めて
パドリングが腹ばいで少しでも漕げるようになる
のと
少し漕げる人が自力で波に乗れるようになる
どちらが時間かかると思いますか?
こんなイメージです。
当然、初期の段階でのスキルアップのほうが時間はかかりません。
しかも、その初期の段階のレベルが高ければ高いほど、その次のレベルのスキル習得には時間がかかりません。
テイクオフの習得はどうすれば早いのか?
これは先ほども解説しましたが、そのテクニックを習得したいと思っているそのものの、一つ手前の段階を見ていくといいですね。
VSCのTAP(テイクオフ安定化プログラム)では、パドリング初期~ライディングまでを、かなり細かくカリキュラムで提供していますが、そのカリキュラム内のどこで躓いているか?を把握すればその前の段階を練習するということはわかります。
TAPではかなり細かいのですが、大まかにいうと
- 道具選び
- パドリング
- 波のキャッチ
- テイクオフ立つ動作
- ライディング姿勢
とこの5つに大別することができます。(TAPではこの中をさらに52個に分けています)
ほとんどの方は”波のキャッチ”か”テイクオフ立つ動作”で引っかかる方が多いです。
波のキャッチで引っかかるなら、
パドリングを見直す
テイクオフの立つ動作で引っかかるなら、
波のキャッチを見直す
といった感じです。
人によっては、『いやいや、わざわざ戻らなくてもいいでしょ?』なんて思う方も居ると思いますが、残念ながらそうやってやってきている方で、短い期間で上達した方は見たことがありません。
逆に言えば、しっかり基礎から見直した方は、最短で上達することができています。
ある人は、サーフィン自体はNSA2級レベルですが、やはりテイクオフの精度が良くなかったのですが、徹底的に”波のキャッチ”から見直すことで、ライディング自体、さらにトップアクションまで変わってしまいました。
特にライディングは教えていません。
これは、波の滑り出し部分で、落ち着いて波をキャッチして、よりライディングのスタートで安定して滑り出すので、ライディングが落ち着いて動けるようになった結果なのです。
なので、単純にテイクオフができているという方でも、ライディングするな!というわけではなく、まずは初期の段階を見直してみるということでライディングも自然と向上するのです。
これは面白いくらいに、ライディングのことなど意識しなくてもライディングが良くなります。
ライディングをどうにかしようとしても、というかライディングをどうにかしようとすると余計に”乗りたい!”という気持ちからテイクオフが力んでしまい、逆効果ですが、波のキャッチだけを意識すればいいので、よりシンプルに誰でも簡単にサーフィンの向上が見込めるんです。
うねりからテイクオフする最強のメソッド
VSCではいろいろなメソッドを考案してきましたが
このうねりから確実に安定してテイクオフして、ライディングまで改善していくためには
- 水平テイクオフ
- 糸の上テイクオフ
- 4点パドリング
- 下向き漕ぎ
これらのテクニックを覚えるといいです。
テクニックといっても難しいわけではなく、サーフィンん初心者の方でも少しの練習で十分習得できるテクニックなのです。
こんなに簡単にテイクオフができるメソッドが、こんなに簡単に覚えられるの?
と思うかもですが、そんなに難しかったらVSCのテクニックを学んでサーフィンを改善した方が数千人とはあり得ないですよね?
誰でも簡単に行えるのは間違いありません。
むしろこれを知らなければサーフィンが難しくなるだけです。
サーフィンは難しいから面白んだ!という方には要らないテクニックだと思いますが…
BLOGの文章ではちょっと伝わりづらいので、こちらの動画で簡単に解説しましたので、そのらくらくテイクオフのコツというのがどんなことなのか見てみてください。
この動画でお伝えしているように、
- ノーズの上下動を抑える
- 上向きに漕ぐ
これはパドリングの改善によって、誰でも簡単に覚えることができます。
ただし
この練習は、この練習と割り切って、波のないところ、穏やかな水面でまずは練習していく必要はあります。
波があるところでもできなくもないですが、変化がわかりづらいのと、練習そっちのけで結局は乗りたくなってしまう方が多いので、おすすめは波の全くない水面がベストなんです。
そこでVSCではプールや、全く波のないビーチでこのレッスンなどを行っていますが、この波のない平水面での1時間2時間のレッスンは本当に効果が高いです。
上向きに進むということだけでも、実際はどういうことなのか?、どのような感覚なのか?がわかるだけでもサーフィンは変わってきます。
今後行っていく講座では、
- 板の乗る位置
- 手のひらで水をつかむコツ
- 推進力、推進方向をコントロールするコツ
- 実際に上向きに進む方法
- 波に滑り出す時に行う体の使い方
- 立つ動作の練習
この6つを各項目に分けて実践して練習していただきます。
VSCのカリキュラムを受講していただければこの6項目以上のことはわかるのですが、より短時間で感覚的に覚えたいという方は、2022年に開始する波キャッチのためのパドリング講座を受講してみてください。
講座は今コーチと内容を考え、出来るだけ短時間で多くのことを覚えてもらうため、内容をより効率的にかつ実践的に覚えてもらうためミーティングを繰り返しています。
VSCでは確実に効果のある練習方法のみを厳選して出していますので、今すぐ教えてほしいというお問い合わせもよくただくのですが、少々お待ちください。
まずは
板の上下動をなくす、
上向きに漕ぐ
これを海で意識してみてくださいね。
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